私は中学生の時、学校へ行けなくなった事があります。その時はいつも家でぐったりと眠っていたり、祖母の代わりに近所のスーパーに買い物に行ったりする程度でした。

その時、小学校の時、時々学校に英語を教えにきてくれていたE牧師夫妻に偶然会いました。
最近の調子を聞かれて、困りながらも、学校にいけていない事などを相談しました。E牧師夫妻は「それなら私たちの教会においで。毎週日曜日に礼拝をしていて、色んな人が来るから」と声をかけてくれました。

この話を母に相談した所、「少しずつ前を向いて進む為には必要なのかもしれないね」と頷き、次の日曜日から私は教会にいってお話を聞くようになりました。

E牧師とその家族は、小さな港町でプロテスタントの教会を二十年以上運営しています。「あそこの年子の女の子二人は、私が担任だった事もあるんだ」と、母が懐かしそうに呟いていた事が印象的でした。

二十年以上も住んでいる為に日本語は問題なく、地域の方とも上手くいっている家族でした。
礼拝も日本語で行われ、日本人以外の町内に住む外国人や、小さな子供を連れたお母さんもいました。

礼拝の後には、皆で昼食をとります。色々な人種や国籍の人が、本当に色々な悩みを抱えて、それに向かって頑張っているのを毎週感じました。無理強いをせず、小さな前進も嬉しそうに聞いてくれるE牧師と夫人はとても優しい人でした。それから少しずつ、私は学校にも通い始めました。

今は大学を卒業して地元を離れてしまいましたが、時々E夫人から「元気ですか?」とメールが届く事があります。