留学生のたくさんいる大学の近くで、パン屋のアルバイトをしていました。
値段は安くはありませんでしたが、パン食が懐かしくなるのかなんなのか、日本の学生より外国の方がよく来てくれていました。

そんな中、フランス人らしき学生さんがよく来るように。
背も高く、彫のしっかりした顔で緩やかなブロンドの髪「へえ~素敵」とちょっと見とれるほどです。
好きとかそういうことではなくても、外人と付き合うってどんな感じなのかしら?なんて思ってしまうことがありました。

でも、なんとなく私のことが気に入ってくれているようなんですよね。
私が奥で作業している時は店に入って来ないのに、レジに立つと店に入って来たり、パンの中身をわざわざ聞きに来たり。

とりあえずかっこいいしかわいいような気も気もしますが、ちょっと子供っぽ過ぎるなあ、という気もしていました。
悪人の私は、ちょっとからかってやろうという気になり、ある日ニコリと笑いかけてあげました。

そして翌日、また彼が来たのですが・・・なんだかぺったりと整えられた髪にすごいコロンの香り。
普段は地味な学生らしい格好なのに、なんか昔のジャケットみたいのを羽織っています。
オシャレして来ちゃったんですね。私はかなりドン引きでした。
その日はもちろん笑かけることもなくあっさり終わり。
彼の「えっ?終わり」という表情もがっかりな感じです。

その後、ちょっと間があいたけどまた来てくれるようになりました。
またいつもの彼に戻りましたが、なんだか格好よく見えなくなってしまったのは不思議です。
いつの間にか来なくなったけど、国に帰ったのかな。

あまりにも幼稚で残念な彼の話でした。