僕のイタリア人彼女との出会いは、あるボランティアサークルの会合でのことでした。

お互いに、そのサークルには初参加で自己紹介をしました。

メンバーは20名くらいだったと思います。

 

僕は、そのサークルに入る前から、ボランティア活動をしていました。

活動の内容は、身体に障害のある方や知的障害のある人のサポートをすることでした。

なので、サークルに初参加したときも、何人かは、すでに知り合いの人がいました。

 

彼女の方は、留学先の大学で、そのサークルのリーダーさんが、発行している機関紙のようなものをたまたま目にし、興味を持ったのきっかけとのことでした。

そして、地元の社会福祉協議会の担当者に相談して、ボランティアサークルがあることを教えてもらったのでした。

 

初めて出会ったその日、自己紹介をする彼女の声は、とても小さいもので、
なかなか聞き取れませんでした。

でも、清楚な印象があり、僕にとって少し気になる存在になりました。

 

そして、何度か障害者の方たちと一緒にバスハイクに行ったり、ホームパーティをしたりするうちに、少しずつ会話をするようになってきました。

趣味の話しになって、パソコンを使ってインターネットで、いろいろなホームページを見ることやメールでやりとりすることが好きだとのことを聞きました。

 

当時は、まだADSLなどのブロードバンドはなくて、ダイヤルアップでインターネットに接続しなければなりませんでした。

そして、インターネットの利用人口もそれほど多くはありませんでした。

僕自身も自宅にインターネット環境ができて間もない頃でした。

 

十数年前の12月、サークルのリーダーさん夫婦のお宅で忘年会がありました。

僕は、ちょっとひと休みと、そとに出てタバコを一服してきました。

そして、台所の前を通りかかると、彼女がお皿を洗っていました。

その後姿が、なかなか清楚でかわいらしく目に写りました。

 

そして、台所の前で二人で立ち話をしました。

話すうちに、メールやインターネットの話題になり、メールアドレスを交換しました。

 

それから、週に2、3度、メールのやりとりを行うようになりました。

彼女のメールによると、イタリアの友人の恋の相談を聞かされるばかりで、自分自身の方はさっぱりとのことでした。

やっぱりひとりはさびしいとの言葉もありました。

そうして、メールをやりとりことが、しばらく続きました。

 

そして、ボランティアサークルのリーダーさん夫婦ともうひとりのおせっかいさんとの勧めで、二人は交際するようになりました。

そして、2年ほどして結婚しました。

いまは、娘2人を持つ夫婦として、毎日を過ごしています。